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平成30年10月2日 週刊上達 第10号
10年経っても忘れないアドバイス
IGOホールディングス 代表取締役 井桁健太
http://igoholdings.jp/
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【[1]近況報告 】
◆Kさん、Sさん、
『上達の約束』への申込ありがとうございました!
それぞれの目標に向けて
これからがんばっていきましょう!
◆昨夜から熱が出てしまいました。
寝ても40分程で目がさめてしまい
なかなか寝苦しい夜でした。
季節の変わり目で体調を崩さないよう
みなさんもお気をつけください。
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【[2]イベント案内 】
第7回『上達の診療所』
あなたは自分の「生活習慣病」に気づいていますか?
思うように上達しない理由は、
ひとりひとり違います。
盤上の町医者、
『上達の診療所』に一度かかってみませんか。
◇詳細
・日時:10月28日(日)12:00-14:00
・会場:いずみ囲碁ジャパン(神田駅から徒歩1分)
・定員:6名
・テーマ:未定
・対象
自分の囲碁の課題と現状を知りたい方
・診療所スタッフ
村上深
井桁健太
・料金:3,000円(席料込み)
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【[3]今週のコラム 】
『上達の約束』の講師陣で書いているブログです。
・上手の置き碁戦略
−秘策その2 弱い石に意識を向けさせるー (村上)
http://jotatsu-promise.com/look-away/
あなたは白をもったとき、このワザをもっていますか。
・シップは傷を治さない (根本)
http://jotatsu-promise.com/shippu/
痛くなったらシップ、それで本当にいいですか。
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【[4]今週のハイライト】
※画像がみれない方はURLからご確認ください
今週のハイライトは
碁聖戦予選Aより
仲邑信也九段(黒)VS羽根直樹九段(白)の一戦です。
羽根直樹九段のあだ名をご存知でしょうか?
その名も「忍の貴公子」と言い、
シノギの名手として知られています。
「攻められなくては碁を打った気がしない」
と言ったとか言わないとか、
そんな根も葉もない言葉すら聞こえてくるほどです。
しかし私は、
ここでもう1つのあだ名を付け加えたい。
それは「昭和の男」。
最先端の囲碁は
AI流を語らずにはいられませんが、
羽根九段はかたくなに
AIが駆使する戦法を採用せず、
自分が理解し納得している一手だけを
積み重ねていく信条だと聞き及んでいます。
いわく
「アマの方でもわかる普通の手を打って勝ちたい」
とのこと。
この信念、心意気。
尊敬の念をこめて
「いよっ、昭和の男!」と呼びたいのです。
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まだ6手目、何の変哲もないコゲイマジマリです。
しかし、現在のプロの碁では
このコゲイマジマリも絶滅危惧種。
もっぱら打たれるのは
オオゲイマジマリか、二間ジマリ。
どこか、懐かしさを覚えます。
http://jotatsu-promise.com/wp-content/uploads/2018/10/2018100202.png
このスベリも同様で、
最近は一路左にツケることが非常に多い。
しかし、羽根九段はつい最近まで
もっとも普通とされてきたこのスベリを採用しました。
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右上一帯に黒の巨大な模様ができつつあります。
そこへ、白1と単騎突入しました!
まさに「忍の貴公子」の面目躍如です。
それぞれの1手はごくごく普通の手です。
しかし、羽根九段はこれらの手を打って、
そして勝ちました。
まさに平明流といえ、
信念を貫きとおした姿に
あこがれを抱かずにいられません。
永遠なれ、羽根直樹。
永遠なれ、昭和の男よ・・・。
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【[5]井桁の一言 】
《10年経っても忘れないアドバイス》
ぼくは中学・高校と
ソフトテニス部に所属していました。
特に高校では仲間にも恵まれ、
本当に充実した部活動でした。
高校時の顧問は、
単に教師の仕事として担当していただけでなく
技術面から精神面まで
熱心に多くのアドバイスをしてくれました。
その中で10年経った今でも覚えている言葉があります。
「相手に点を与えてしまったとしても、
攻めた結果ならば気にするな。」
この一言を、普段の練習のときからよく言っていました。
当時はミスしたあと、
気持ちを切り替えさせるために言っているんだろう、
としか思っていませんでした。
しかし今振り返ってみると、
「その姿勢で練習することが、
次の上達につながるんだ」
という意味も込めていたんだと思います。
常に自分のプレースタイルを見直し、
必要であればフォームの修正をしてみる。
試合中にチャンスと思えることがあれば、
思い切ってそこを攻めていく。
いろいろな試行錯誤をしていく中で、
僕のソフトテニスの幅はとても広がりました。
このことは囲碁でも同じように言えるでしょう。
「相手に点を与えてしまったとしても、
攻めた結果ならば気にするな。」
今の自分にもう一度言い聞かせていきます。
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