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平成30年10月9日 週刊上達 第11号
棋士が書いた本を読む
IGOホールディングス 代表取締役 井桁健太
http://igoholdings.jp/
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【[1]近況報告 】
◆Mさん、『上達の約束』への申込
ありがとうございました!
「ライバルに勝ちたい」という気持ちは
ものすごく強い力をもっています。
コース終了後に勝利できるよう
僕らもサポートしていきます。
◆このあいだ鍋料理をつくりました。
鍋に人参を入れる際、
飾り切りの「ねじり梅」に挑戦したのですが
うまく花びら型になりませんでした。
料理の腕も少しずつ
上達していきたいと思います。
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【[2]イベント案内 】
第7回『上達の診療所』
あなたは自分の「生活習慣病」に気づいていますか?
思うように上達しない理由は、
ひとりひとり違います。
盤上の町医者、
『上達の診療所』に一度かかってみませんか。
◇詳細
・日時:10月28日(日)12:00-14:00
・会場:いずみ囲碁ジャパン(神田駅から徒歩1分)
・定員:6名(残席5名)
・対象
自分の囲碁の課題と現状を知りたい方
・診療所スタッフ
村上深
井桁健太
・料金:3,000円(席料込み)
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【[3]今週のコラム 】
『上達の約束』の講師陣で書いているブログです。
【今週のコラム】
・上手の置き碁戦略
ー秘策その3 クロスカウンターを狙うべしー (村上)
http://jotatsu-promise.com/cross-counter/
このワザをみにつければ楽しい上手ライフが待ってます。
・目のつけどころの鍛え方(1) (根本)
http://jotatsu-promise.com/menotsukedokoro_1/
「目のつけどころ」に目をつけたこと、ありますか?
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【[4]今週のハイライト】
※画像がみれない方はURLからご確認ください
今週のハイライトは
十段戦予選Cより
杉内寿子八段(黒)VS遠藤悦史七段(白)の一戦です。
杉内八段は御年91歳ですが、
まだまだ現役で手合を打つプロ棋士です。
いかに生涯現役が許される職業であるとはいっても、
最前線に立ち続けるその姿勢には脱帽です。
アマ囲碁界にも、
85歳のときに世界アマチュア囲碁選手権の
日本代表となった人がいます。
どこからそのような気力・体力が湧いてくるのか、
非常に気になりますね。
http://jotatsu-promise.com/wp-content/uploads/2018/10/2018100901.png
右下から戦いが始まっています。
白△とツケ、
右下の黒の一団にプレッシャーをかけたところですが、
ここで杉内八段は手抜きで下辺へワリウチ!
善悪はともかく、
ここまで踏み込む勝負根性は並ではありません。
http://jotatsu-promise.com/wp-content/uploads/2018/10/2018100902.png
さらに十数手進み、
下辺の黒石が中央に顔を出した・・・
というところです。
右下の黒の一団と下辺の一団が
連絡するような手を打てば安泰ですが、
それでは勝てないとみたのでしょうか。
さらに手抜き、手抜きで大場に先着しました。
リスクを省みず、
さらにエンジンはフルスロットル。
まるで10代の碁です。
この後、黒の大石が攻められ
危機に瀕しましたがしのぎきり、
さらには白の打ち過ぎを咎めて
華麗なフリカワリで得をし、
杉内八段が劣勢を跳ね返し逆転勝利しました。
う〜ん、勇気づけられるというのか、
なんというか・・・
とにかくスゴイ、の一言です。
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【[5]井桁の一言 】
《棋士が書いた本を読む》
明日から名人戦の第4局が行われます。
挑戦者である張栩九段は
第3局目にしてシリーズ初勝利を上げ、
戦績を1勝2敗としています。
※先に4勝した方がタイトル獲得
その張栩九段が8年前に書いた
『勝利は10%から積み上げる』を先日読みました。
張栩さんが今の井山さんのようにタイトル戦で大活躍し、
日本のトップに君臨していた頃です。
こういった棋士が書いた本を読むのも、
囲碁の楽しみ方の一つといえます。
(将棋も同じく)
この本では、
張栩さんが「失敗」をどのように捉えているのかや、
他の棋士と何がどのように違うから、
良い成績を残せるのかなど、
囲碁以外のことへも活かせる考え方が
書かれています。
ある分野で超一流になった人の考え方を
自分が夢中になっているものに
応用したらどのようになるのか。
いろんな視点から考えさせてくれる本でした。
もちろん囲碁の勉強方法についても
具体的に書かれています。
自分の勉強方法で果たして強くなれるのか
不安になったときに
張栩さんの取り組み方を
真似してみても良いでしょう。
またプロになる前に抱えていたプレッシャーや、
奥様の小林泉美さんとの
デート時のエピソードなども書かれており、
張栩さんの人柄をよく知れます。
対局中にはけっして見せない一面を知ることで
他の棋士よりも応援したくなりますし、
そういう棋士が一人でもいると、
より注目して囲碁界の対局を楽しめます。
囲碁の本は
問題集や布石などの専門書だけではありません。
棋士が書いた本を見つけたときは、
みなさんもぜひ手にとってみてください。
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