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平成30年10月30日 週刊上達 第14号


レジェンドとの対局から学んだこと


IGOホールディングス 代表取締役 井桁健太
http://igoholdings.jp/

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【[1]近況報告 】

◆『上達の約束』の講師を務めている村上深さんが、

【『第3期囲碁プレミアム杯 G1グランプリ』全国大会】

にて優勝しました!


村上さんは優勝特典として
2019年6月開始予定のプロ棋戦、

『第29期竜星戦』予選出場権を獲得し、
アマチュア代表として出場します。


さらにあさっては棋聖戦のトーナメントにも
アマチュア代表として出場します。

村上さんおめでとうございます!

プロ棋戦もがんばってください。
応援しています。


◆Hさん、『上達の約束』への申込
ありがとうございました!

まだ19路盤の打ち方が覚束ないということですが
これまで対局経験は豊富と伺っています。

絡んでしまっている知識を紐解いていけば
上達の壁を乗り越えられると思います。

よろしくお願い致します!

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【[2]イベント案内 】

第8回『上達の診療所』

次回の講座テーマは「捨石」です。

すべての石を助けようとして、
終始攻められてしまった経験はありませんか?

どうすれば石を有効に捨てられるのか
村上さんによる講座でお伝えします。


◇詳細

・日時:11月25日(日)12:30-14:30

・会場:いずみ囲碁ジャパン(神田駅から徒歩1分)

・定員:6名(残席5名)

・テーマ:【捨石】

・対象

有効な石の捨て方を知りたい方
自分の囲碁の課題と現状を知りたい方

・診療所スタッフ
 村上深
 井桁健太

・料金:3,000円(席料込み)

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【[3]今週のコラム 】

『上達の約束』の講師陣で書いているブログです。

【今週のコラム】

・囲碁で養う「酷薄さ」(村上)
http://jotatsu-promise.com/cruelty/

大局を見るとは、小局を見ないこと。


・目のつけどころの鍛え方(4)(根本)
http://jotatsu-promise.com/menotsukedokoro_4/

スナックを食べるときは、袋の裏も見ましょう。
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【[4]今週のハイライト】

※画像がみれない方はURLからご確認ください

今週のハイライトは

十段戦本戦2回戦より
大西竜平三段(黒)VS余正麒八段(白)の一戦です。


大西三段は2000年生まれの18歳で、
芝野虎丸七段と同期にあたり、

「竜虎」になぞらえて
ライバルとされている若手有望棋士の1人です。

ここ最近の活躍では
少し芝野七段に水をあけられた格好ですが、

最近では棋聖戦Cリーグ優勝の勢いを駆って
棋聖戦挑戦者決定トーナメントも2回勝ち進み、

惜しくも河野臨九段に阻まれるなど
着実に一流棋士へ歩みを進めています。


一方の余八段は1995年生まれの23歳。

関西棋院のエースとして
タイトル戦挑戦2回、リーグ在席9期など、

若くして安定した成績を残しており、
やはりポスト井山を狙う一流棋士の一人です。




http://jotatsu-promise.com/wp-content/uploads/2018/10/2018103001.png

中盤もかなり深くなってきているところで、
右下隅の切りを防ぐべく、黒1とカケツギしました。

何気ない手ですが、
通常はツギと言えばAのカタツギが基本です。

ここで、カケツギを選択したことには理由があります。




http://jotatsu-promise.com/wp-content/uploads/2018/10/2018103002.png

もし続いて白2などと右辺を守ったとしましょう。

すると、後続の手段として黒3と一線にハネ、
白4の受けには黒5と飛び込む

ヨセの手筋が隠されているのでした。

これを遮ると、
黒5の左にアテられて大きなコウになってしまいます。

黒1がAのカタツギだと、
このヨセの手筋ができなくなってしまいます。


実は、このカケツギは

ヨセの観点ではメリットがありますが、
死活の観点ではデメリットもありました。

白番の余八段はそこを見逃しません。




http://jotatsu-promise.com/wp-content/uploads/2018/10/2018103003.png

さらに25手ほど進み、
このような局面になりました。

いつの間にか右下の黒が包囲されつつあります。

部分的には、

右下は白1のオキから白3とハネると、
2眼ありません。

もし黒△のカケツギがカタツギであったなら、
右下の黒は確実に生きていたのですが・・・。


黒は右辺のヨセで少しでも得しようとし、

白はカケツギが悪手になるように下辺の白を動き出し、
右下の黒へ死活のプレッシャーを与える・・・。


何気ない一着でしたが、

プロは繊細な感性でこれらの手の意味を読み取り、
局面を大きく動かす要因となりました。
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【[5]井桁の一言 】

《レジェンドとの対局から学んだこと》

本日10月30日。

とても幸せなことがありました。


囲碁棋士を多く輩出している子ども囲碁道場
「緑星学園」の創設者である、

菊池康郎先生と対局したのです!

菊池先生は現在89歳。

アマチュアタイトルを数多く獲得し、
今も大会で活躍されている囲碁界のレジェンドです。


今日のお昼すぎになって、

「指導碁会を急遽開催します!」という情報が
Twitterで流れていたのを偶然見つけました。

ツイートを見た瞬間に

「このチャンスを逃してはならぬ。
 今日の予定は変更しても参加しよう!」

と思い、会場である中野坂上の碁会所に
すっ飛んで向かいました。


菊池先生とは

イベントなどでご挨拶したり、
対局の棋譜をつけたことはあるのですが、

僕が対局するのはこれがはじめて。


対局は僕が黒番3子局でお願いしました。

憧れの大先生ですし、
自分よりも圧倒的に強い人なので、

びびったらあっという間に
劣勢になってしまうことは想像に難くありません。


そのため自分の中でのテーマは

「攻めか守りかで迷ったら、必ず攻める」

と決めて臨みました。

菊池先生の初手は空き隅に大高目。
ぼくがそれにカカリを打って始まりました。


自分よりも強い人と打つのはやはりいいですね。

テーマを決めたことがよく働いたのか、
大きく形勢が傾くことはなく、

ヨセに入る段階で
僕が少しリードしているくらいでした。


しかしそんなに大きな陣地はできないだろう
と思っていたところに

予想以上に地をつくられるなど、
力の差をまじまじと感じました。


終わってみれば僕の3目勝ち。

菊池先生が指導碁のつもりで
打っているのは重々承知していますが、

大先生相手に勝てたのは
やはりうれしい。


対局後には僕が打ってしまった
緩い手を指摘され、

「大会に出場したり、
強い人と打つ機会を増やして腕を磨きなさい。」

とコメント頂きました。

対局時間は1時間ほどでしたが、
夢のような時間でした。


・「チャンスかもしれない」と思える機会が
目の前にあったら迷わず足を運ぶ。

・その場に立った後でも攻める。

この2つの姿勢をこれからも大切にしたいと思います。

菊池先生、ありがとうございました!



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