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平成30年11月6日 週刊上達 第15号


悪手を打とう


IGOホールディングス 代表取締役 井桁健太
http://igoholdings.jp/

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【[1]近況報告 】

◆本日の【井桁の一言】でも書きましたが、

『上達の約束』は一周年を迎えられました!

これまで受講してくださったみなさま、
ありがとうございました。


◆11月からの新しい取り組みとして、
ホームページのデザインを変更しました。

これからはブログだけでなく、

囲碁の上達に役立つコンテンツも
アップしていこうと思います。

そのときは随時ご案内しますね。

http://jotatsu-promise.com/

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【[2]イベント案内 】

第8回『上達の診療所』

次回の講座テーマは「捨石」です。

すべての石を助けようとして、
終始攻められてしまった経験はありませんか?

どうすれば石を有効に捨てられるのか
村上さんによる講座でお伝えします。

◇詳細

・日時:11月25日(日)12:30-14:30

・会場:いずみ囲碁ジャパン(神田駅から徒歩1分)

・定員:6名(残席5名)

・テーマ:【捨て石】

・対象

有効な石の捨て方を知りたい方
自分の囲碁の課題と現状を知りたい方


・診療所スタッフ
 村上深
 井桁健太

・料金:3,000円(席料込み)

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【[3]今週のコラム 】

『上達の約束』の講師陣で書いているブログです。

【今週のコラム】

・棋譜並べで評価をアップデートする (村上)
http://jotatsu-promise.com/value-network/

遠い昔、趙治勲師匠は、入門前の村上深少年に
1,200局の棋譜ならべを命じたそうです。


・目のつけどころの鍛え方(5) (根本)
http://jotatsu-promise.com/menotsukedokoro_5/

損したくない、と思うから、損しています。
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【[4]今週のハイライト】

※画像がみれない方はURLからご確認ください

今週のハイライトは

王冠戦予選Aより
志田達哉七段(黒)VS羽根直樹九段(白)の一戦です。

王冠戦という棋戦は皆さんご存知でしょうか?

中部総本部所属の棋士のみが
出場できるローカル棋戦です。


志田七段は1990年生まれの28歳。

今年3月にはNHK杯で決勝まで進み、
惜しくも井山九段に敗れ準優勝でした。

ここで顔を覚えられた方もいるかもしれません。

棋士の中でも特にヨセに強いことで定評があり
「1目半の男」という異名があります。

プロの感覚では、
1目半勝ちができるというのはセーフティリードなのですね。


羽根九段は言わずもがな、
平成四天王の1人。

名人戦で張栩九段が復冠したことに
間違いなく大きな刺激を受けていることでしょう。



http://jotatsu-promise.com/wp-content/uploads/2018/11/2018110601.png

さて、まだ序盤戦と言っても良い手数です。

ここで左下の黒を備える手として、
黒1とコスミでヘコみました。

囲碁は、できるだけ陣地を大きく取るゲーム。

本当は黒1の1路上にサガりたいところで
ヘコむにはなにか理由があるはずですが・・・?




http://jotatsu-promise.com/wp-content/uploads/2018/11/2018110602.png

見やすくするために、
白黒それぞれ2手ずつ追加(△印)しました。

この形とみなすと黒1の場所はカケツギになります。

実戦のコスミはコスミにあらず、
カケツギを打った感覚だったのでした。




http://jotatsu-promise.com/wp-content/uploads/2018/11/2018110603.png

↑↑白2は黒3の右(切り)

もし黒1とサガリの部分に打つと、
白2と切られます。

黒3と打てば取れますが、

反対側の白4と切られ、6まで
中央の黒を切り離されてしまいます。

陣地を出来るだけ広げたいのはやまやまですが、

ナナメのキズを残したままだと
結果として損をしてしまいます。


プロの碁は、
みなさんが思っているよりも効率重視ではなく、

守るべきところはしっかり守っているところもあります。

どうしても譲れない一線があると、
そこから激烈な戦いが始まることが多いのです。

今回は地味な守りの手をハイライトとしました。

守るべきところ、
というのが意識できれば苦労しなくて済むのですが、

これがなかなかムズカシイですね。
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【[5]井桁の一言 】

《悪手を打とう》

『上達の約束』は去年の11月5日から始まりました。

初回のレッスンは3名の方が来てくれました。

そこから少しずつ申込をいただくようになり、
おかげさまで1周年を迎えられました!

これまで参加してくれたみなさま、
ありがとうございます!


実は僕自身、
この『上達の約束』で強くなれました。

「どこが悪手になるのか」という目線で
盤上を捉える機会が増えたことで、

悪い手が悪いとされる理由をしれただけでなく、

良い手とされる手が、
どうして良いのかについても

理解が深まったからです。


それぞれの受講者さんが解決すべき課題を、
対局でつくるにはどうすればいいのかをイメージするので、

序盤・中盤・終盤と、
一局を通じて構想力が磨かれました。


「悪手を意識的に打ってみること」

これはみなさんにとっても
おすすめの勉強方法です。


囲碁は自分が勝つために
対局中はどこに良い手があるかを探します。

また棋書においても

「この場合はこう打つと良い」とされる手が
中心に紹介されているため、

どういう手が悪手なのかを学ぶ機会は、
良い手を学ぶよりもまず少ないでしょう。


対局という無限の変化がある中で
どうすれば自分が悪くなるか。

例えば攻めと守りのバランスを考えず、

攻めすぎるように打ったら
どういう反撃が待っているかなどです。


「この変化は自分が悪いというのは
なんとなく知っている。

しかし、どうして悪くなるのか、
またどれくらい悪くなるのかまでは知らない。」

と思うような手があれば
ぜひ試しに打ってみてください。

悪手から学べることは
良い手を学ぶ以上にあるかもしれません。

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