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脱サラ船酔い漁師からの手紙 2016年07月21日発行
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こ┃ん┃に┃ち┃は┃ 弁慶丸 河西です。
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掟を思い出した弁慶丸です。
先日、お世話になっている知り合いの方から
様々な道具を頂きました。
長年、金物屋さんを営んでいらっしゃいましたが、
惜しまれながらお店を閉める事になりました。
そこで閉店一斉セールとばかりに
遠慮なく道具を頂いた次第です。
私達漁師も建築関係の仕事と同じく漁具作りや
船のメンテナンスなどで様々な道具を使います。
ハンマー、ペンチ、レンチ、鉄筋カッター、
カマ、包丁、手袋、長靴、役立つモノばかり。
さすが!金物屋さんだけにモノが違う。
普段は、近くのホームセンターで買い揃えていますが、
切れ味や使いやすさ、どれをとっても高級仕様品ばかり。
値段は正直だ。嘘はつかない。感謝!感謝!
特に、手袋や包丁やカマは数多く
頂いたので僚船に配る事に。
それぞれ小分けにして渡して行きます。
袋を開けて、中身をみると漁師の顔色が変わります。
僚船 A:「弁慶丸、どういう意味だ?」(ドスがきいている)
弁慶丸:「エッ!?どういう意味って!?」
僚船が包丁を取り出し、目の前にぶら下げる。
アッ!? お・お・思い出した!!
研修時代に親方から大目玉を食らった事。
親方:「漁師に刃物を渡すという事は、
縁を切るという意味だがや!!
このダラズ(馬鹿者)め!!」
大目玉 w(☆o◎)wガーン
弁慶丸:「そ、そういう意味じゃないですから」
僚船 A:「そうじゃないとは思うけど、こんなもん
入ってたらビックリするがな〜
他にも配ったんかいな〜」
弁慶丸:「おっちゃんが一番最初、ホッ」
僚船 A:「良かったな、ワシがはじめで〜
ほんに命拾いしたで〜」
漁師の世界では包丁やハサミなどの刃物は、
道具の扱い方と意味合いが重たすぎる。
信心深い漁師はハサミを誤って海に落とした日には
神社に拝みに行って、出漁も取り止めていたという
ぐらいだからね。
あぁ恐ろしやぁ〜 一触即発な漁師社会!!★弁慶丸です(汗)
━━ もくじ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□1.■ 元水産庁の上田勝彦の「魚コラム」のご紹介
□2.■ みんなの魚料理掲示板(情報お待ちしております)
□3.■ 今週の「弁慶丸とれとれ直送便」のご案内
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□1.■ 元水産庁の上田勝彦の「魚コラム」のご紹介
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今週は、元水産庁の上田勝彦氏(通称ウエカツさん)が
コラムを書き下ろして頂きました。
NHK「あさイチ」出演等で各種メディアに
引っ張りダコの「上田節」がさく裂!!
動く「ウエカツ兄貴」が見たい方はこちらへ
http://www.fishing-v.jp/movie/?mv=wolf_1008_6905240_01
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山陰の漁火と共に、シロイカに潜む旨味。
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山陰の夏から秋、本来漆黒の闇であるべき沖合にキラ星がまたたくが
如く連なり煌煌と雲さえ照らす明かりあり。これが「シロイカ」を
釣る漁火であること、これ山陰の常識すなわち風物であります。
夏が近づけばシロイカが獲れるかどうか気もそぞろ、夏も終わりと
なれば、今年はいつまで漁が続くかと名残惜しくて悲しくて、
これまたしょうがないのがご当地人情。
夏の夜風に連なる漁火が海と空を合い照らすさまは、毎年見ても
いいもので、これでビールをぐいぐい飲むのもまったく
毎年、飽きがこない。
このイカ、本名は「ケンサキイカ」という。
大きくなると胴の先のほうが細く尖るから、であって、たしかに
鳥取で「大剣」と呼ぶ胴長50センチを超えるような大物は、
いかにも名が体を表している。
一方、盆の前後、隠岐島の周辺で獲れる30センチほどのやつは、
胴の先端は尖らず丸みを帯び、肉質が繊細。
これもシロイカと呼ばれ、これまで若いケンサキと思われて
いたのだが、コチラは最近「実はブドウイカと申します」、
という告白があったのでケリがついた。
しかし問題はこれで終わらなかったのである。
全国的にみれば、東シナ海ではヤリイカ、
関東太平洋ではアカイカなどと呼んでおり、
全然シロではないというのだからややこしい。
結局真実は、山陰では獲って間もない生きたイカを食っているので
シロく見え、他の地域は翌日の市場で、完全に死んで赤い色素が
全面に出たのを見ているからアカ、東シナ海は、とにかく尖って
いるんだからヤリなんだと。
まあそんなところで決まってくるので、
もうどうでもよくなってくる。
ともあれ”シロイカ”という響きが山陰ビトの心の奥に、
季節のにおいとともに染みついていることに変わりはない。
鳥取ではイカ丼にして食わせる店などあり、上に細切りの刺し身、
ご飯の中間に刻んだゲソをシソの葉・揚げ玉と炒めてアクセントとし、
めんつゆをぶっかけて当地ではウマイと評判であるが、いかんせん
食い飽きる。
なぜかといえば、このイカの罪なる素性、”うますぎる”せいだ。
身肉に甘みがあってタレも甘ければ、すっかりご飯に勝ってしまい、
食べ進むにあたって最後までダラダラうまいので飽きる。
これを引き締めるのがショウガであり、また、山陰には少ない
塩辛い醤油なんだが、そのへんは好きずき。
とまあそのような罪深い味をもったイカであるから、
その味世界を生かした素朴な食い方が向いている。
ゲソも胴も適当にブツ切りにして、薄塩の熱湯で1分茹で
あげたものを、熱いうちに、あるいは冷蔵庫でよく冷やして、
ショウガ醤油をぶっかけて食うのが上々。
そして、濃厚なダシが出るイカでもあるから、ブツ切りを強塩し、
鍋で軽く炒めたのち酒蒸ししたら、これを薄めて調味し、
野菜など適宜入れて汁にするがよい。
水で薄めたって水っぽくならぬ、和・洋・中いかようにも
通用する強烈な旨味が実証されることまちがいなし。
実はまだまだ未開発の味がこのイカに潜んでいること、彼らをこよなく
愛する人々にこそ、発見してもらいたのでヨロシク。
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┌――┐ ウエカツさんや弁慶丸に直接、聞いてみたい事
|\/│ はないですか?
└――┘
この「コラム」ではみなさまからの素朴な疑問
(魚の生態・漁師の仕事・田舎暮らしなど)を
随時お待ちしておりま〜す。
⇒ fish@benkeimaru.com <m(__)m>
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□2.■ みんなの掲示板( 魚のお料理情報 )
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┃\/┃ ◆お客さまの声をご紹介します◆
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弁慶丸 河西様
お世話になっております。先日お電話を頂戴した際、変な
対応で失礼いたしました。実は入浴中でした。
声はこもるし、電波もあまりよくなく聞き取りづらくて
会話もちぐはぐだったのではないでしょうか。
じっくりお話を聞くこともできず、岩がきを手に取ってみるまでは
どんな風に送られてくるのか心配しておりました。
実際見てみると、流石弁慶丸さんですね。
いい仕事してます。きれいにラッピングされていて
殻もスムーズに開けることができました。
岩がきは何度か食べたことがありましたが、いつ も生で
レモンかポンズで食していました。だいたい宮城産のものでしたが、
少しあくを感じそれほど多くはたべれませんでした。
今回新聞のレシピをみて作ったマヨネーズとケッチャップの
ソースおいしかったです。このソースでカキを食べたのは初めてでした。
弁慶丸さんと出会えたことでより多くの魚たちを知りレシピも
増えとても感謝しています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
お体くれぐれも無理しませんよう、大切になさってください。
ありがとうございました。
東京都 中村まゆみさま
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・【その他のお客様の声はこちら】⇒ http://benkeimaru.com/voice.html
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□3.■ 今週の「弁慶丸とれとれ直送便」のご案内
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●ブランドラベル岩ガキ「夏輝」も出荷を始めます!!
2か月限定漁期の「岩ガキ漁」が最盛期。
ブランドラベル岩ガキ「夏輝」は実質、約3週間だけの
限定水揚げ・お届け期間ですので、お見逃しなく!!
小・中サイズも順次、お届けしています。
大・特大サイズのブランドラベル「夏輝」
に関しましては、資源不足の為、水揚げ量が
限られてきます。
完全予約販売で順次お届けスタートです。
滋養強壮の岩ガキを食べて暑い夏を乗り切りましょう。
漁師が直送する天然の「岩ガキ」
http://www.benkeimaru.com/iwagaki/
● お待たせしました!今週予定の「鮮魚セット」は・・・
梅雨明けしましたがまだスッキリしません。
大きな時化ではないですが北寄りの風が
吹けば、日本海はすぐに荒れてしまいます。
なかなか思うようにお届けが出来ておりません。
定期注文の方は、鮮魚セットがダメな場合、
毎年恒例の「岩ガキ特別便」に切り替えて
お届けしようかと考えています。
貝類不要の方以外で、岩ガキ不要な方は
ご連絡くださいませ。。
一部の方で、メールシステムの不具合により、
「未発送メール」が届いていない方がいらっしゃる
ようですので、お気づきの方は、このメルマガ宛
でもご返信くださいませ。
今週の定期便は、「第4週便」のお客さまです。
お間違えのないようにお願いいたします。
●7月度定期便のスケジュール
7月度第1週便は、7月02日(土)のお届け
7月度第2週便は、7月09日(土)のお届け
7月度第3週便は、7月16日(土)のお届け
7月度第4週便は、7月23日(土)のお届け
7月度第5週便は、7月30日(土)のお届け
のスケジュールでよろしくお願いいたします。
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☆ 今旬の魚たちのラインナップです。 ☆
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□■ 「真アジ」 身肉の甘さと脂の乗りがスーパー産とは違います。
□■ 「トビウオ」 青魚嫌いを後悔する人が増加中の旬逸品。
□■ 「スルメイカ」 肝ダレ絶品。山陰沖でも獲れ始めた旬の味!
□■ 「メイタカレイ」ふっくら肥えた身がたまりません。
□■ 「マトウ鯛」 世界中で愛される聖なる魚、ソテーがおススメ!
□■ 「レンコ鯛」 新鮮なレンコの塩焼きは、飽きが来ない味です。
□■ 「真鯛」 味・見栄え文句なし魚の王様・天然真鯛。
□■ 「赤(甘)エビ」衝撃!これが本物の甘エビの甘さです!
□■ 「ハマチ」 養殖物の脂でハマチ嫌いなった方にも大好評。
□■ 「ホウボウ」 泳ぎが下手な魚ですが、歩いて鍛えた白身は最高!
□■ 「シロイカ」 イカの王様!山陰初夏の高級料亭ご用達品、第2弾。
□■ 「イサキ」 脂のしたたりが半端ではない夏の旬魚。
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以上の魚種を中心にお選びいたします。
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●その他の候補として、
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スズキ・カサゴ・ヒラメ・シタヒラメ・沖メバル・イズカサゴ
・オコゼ・クロソイ・カマス・チダイ・チカメキントキ鯛
が今の時期のオススメです。
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・【ご注文の流れ・詳細はこちら】⇒ http://benkeimaru.com/pay.html
・【弁慶丸のこだわりはこちら】⇒ http://benkeimaru.com/toretore.html
・定期注文の方は、前回お届けした魚と
かさならない様に微調整しております。
・定期注文の方・魚種と魚の味が一致する方は、
特別注文を受付いたします。
このメールへの直接返信でもOKです。
ご予算・調理方法などをお聞かせ下さい。
(価格が上下する場合は、ご相談いたします)
・天候・水揚げ状況により、内容変更・または、
配送中止の可能性がございますのでご了承ください。
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以上で、今週の「脱サラ船酔い漁師からの手紙」はおしまいです。
海に出て、魚を獲る漁業生産と販売の「2足のわらじ」を
はきこなすのは、大変なエネルギーが必要です。
いつも閉じそうになる「マブタ」をこすりながら、
このメルマガを毎週休むことなく書き続けております。
書き続けるには、「燃料」が必要です(笑)
あなた様のご意見・ご感想が私のメルマガ配信
のエネルギーとなりますので、「愛の燃料」を
fish@benkeimaru.com までお願いいたします。
このメルマガに 「直接返信」 してくださいね!
弁慶丸に直接届きます。
この1週間が、あなたにとって素敵な1週間になりますように!!
雄大で神聖な日本海に願いを込めまして。
文責 弁慶丸 河西 信明
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│●脱サラ船酔い漁師からの手紙
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│◎ 発行元 ------- 弁慶丸(鳥取県中央漁協本所所属)
│◎ Web ---------- 脱サラ船酔い漁師・河西信明奮闘記
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